バッファローから2014年10月に発売された無線LANミドルスペックスペックを持つブロードバンドルータWSR-600DHPのポート開放説明です。この製品の特徴は2.4GHz/5GHz帯マルチバンドをサポートするものの、802.11ac等の超高速無線規格はサポートしません。なので他の製品と比較すると比較的に安く入手する事が出来ます。無線LANのスペックは802.11b/g/n/a規格に対応しそれぞれの帯域別に最大300Mbpsの無線接続速度を提供する事が出来ます。有線WAN/LAN側は1000BASE-Tまでに対応出来るので1Gbps(ギガビット)インターネットに最適です。フレッツ光隼はもちろんNuroの代替ルータとしても導入可能ですし、auとeo光それにTcomやBBIQのギガビットコースに最適なパフォーマンスを提供出来ます。ただiPhone6がサポートする802.11acには対応しないので、アップル製品を高速で繋ぎたい方は上位モデルがお勧めです。
その他の特徴は、USBポートは持たないので外付けHDDやフラッシュメモリを使った簡易NAS機能は利用できません。有線LANタイプの市販のNASやリンクステーションは問題なく導入可能です。その他Wi-Fi対応のプリンターならプリンター共有は可能です。後は、ルータとしてではなく無線電波を強くする無線中継機能としても使うことが出来るので、今使っている無線LAN親機の電波を強くする際にも導入頂けます。詳しくは無線LANの電波が届かない弱い場合の対策方法 電波を増幅中継器の説明(ページ説明と同じ使い方が出来ると言う訳です)を参照。使い勝手等はAmazonのWSR-600DHPユーザーレビューが参考になると思います。
Wi-Fiリモコンで設定したい
ご自宅にパソコンが無くスマートフォンとタブレットで設定される方は以下のアプリが必要ですので、3G/4GやLTE等にに一旦繋いで頂いてStationRadarと言われるスマホリモコンを端末にセットアップして次にこの本体のWi-Fiで繋いでアプリで設定を行うことが出来るようになります。
パソコンなどで設定画面を開く
バッファロールータの設定画面を開く手順の説明です。このURLhttp://192.168.11.1/をブラウザに入力する事でログインする事が出来ます。次の様にログイン画面が表示されたらユーザー名に”admin”パスワードに”password”と入力すればログインして設定画面を表示させる事が出来ます。注意、アドブロック等の広告ブロックサービスがブラウザに適用されている場合正しく設定画面が出ないのでそれらのサービスをブラウザに適用している場合は解除してください。
パソコン以外の端末からも設定変更を加えることが出来ます。機種別を参考にログインして作業ください。
もしも192.168.11.1のURLで設定画面が開かない場合はブリッジモード又はアクセスポイントモードで動作している可能性が高いです。この場合http://192.168.11.100/のURLに自動的に切り替わっているのですがIPアドレス割り当て範囲が別ルータからの割り当てなのでそのままでは設定画面を開けません。一時的にインターネットへアクセスできなくなるのですがIPアドレスを192.168.11.10とサブネットマスク255.255.255.0に固定、他空欄で設定を保存すれば192.168.11.100へアクセス出来るようになります。
その他一時的にルータモードに切り替えれば192.168.11.1でアクセス出来るのでそちらの方が簡単なのでお勧めです。手順は図右側の上の方にあるスイッチで切り替えます。
- Auto/ManualスイッチをManualに切り替えます。
- モードスイッチをAuto/On/OffのOnに切り替えます。
補足、モードスイッチのOnはルータモード、Offはブリッジモードです。但し上のスイッチがAuto/ManualのAutoだと切り替わりませんのでご注意ください。
ルータモードに切り替わったかを確認するには上図本体左側の「ROUTER」ランプを確認ください。
- 緑点灯ならルータモード動作
- 消灯ならルータ機能無効ブリッジモード動作
- 消灯の場合中継モードで動作の可能性もある
それでもログイン画面ではなくエラーとなる場合はルータにログインできないページを参照下さい。
ポート開放する方はこのまま続けて以下を参照下さい。無線LAN説定を参照する方はこちらからご覧ください。
準備
まずパソコン側のIPアドレスを固定してしまいます。
IPアドレス:192.168.11.85
サブネットマスク:255.255.255.0
デフォルトゲートウェイ:192.168.11.1
優先DNS:192.168.11.1
代替DNSは空欄で構いません。
固定できたら必ずパソコンを再起動ください。
ポート開放設定を追加する
ルータのメインページの詳細設定を開いてください。
左メニューのセキュリティからポート変換メニューを開きます。図の場所に必要な情報を入力してポート開放設定を追加する事が出来ます。
設定例としてネットワークカメラ等やWEBサーバのTCP/80番を使って説明します。サーバツールに関してはインストール不要なANHTTPDがお勧めです。(ポートチェック時に必要)
- グループ、新規追加:mycam
- Internet側IPアドレス:変更しません
- プロトコルTCP/UDP:任意のTCPポートを選びます
- 任意のTCP/UDPポート:80
- LAN側IPアドレス:192.168.11.85
- 新規追加
以上で設定完了です。TCPポートを任意のポートに入れ替えることでご希望のアプリケーションのポート開放を行うことが可能です。
その他ご質問の多いminecraftサーバの説明です。
- 新規追加、mct
- Internet側はエアーステーションのInternetIPアドレスのまま
- プロトコルは任意のTCPポートを選びます。
- 任意のTCP/UDPポート右側空欄に25565
- LAN側IPアドレスは192.168.11.85
- 新規追加
以上で作業完了です。
UDPポート開放設定例です。ご質問の多いマインクラフトPEにて説明します。
MinecraftPEはUDP/19132番を追加します。
- 新規追加、mobilepe
- Internet側はエアーステーションのInternetIPアドレスのまま
- プロトコルは任意のUDPポートを選びます。
- 任意のTCP/UDPポート右側空欄に19132
- LAN側IPアドレスは192.168.11.85
- 新規追加
以上で作業完了です、こちらのUDPポート開放チェックで手動ポート19132と入力して回線チェックで手動ポート利用可とあればオンラインで楽しむことが出来ます。
その他、ポート変換したい場合。例えば自宅で運用しているNASデバイスなどへのアクセスに80番ポートを使っているがそのまま80番ポートでアクセスさせたくない場合等は次の方法でポート番号を変換アクセスさせる事が出来ます。
- 新規追加、anyport
- Internet側はエアーステーションのInternetIPアドレスのまま
- プロトコルは任意のTCPポートを選びます。
- 任意のTCP/UDPポート右側空欄に8888
- LAN側IPアドレスは192.168.11.85
- LAN側ポートに80と指定
- 新規追加
これで外部アクセスは8888を付加しないと自宅内部サーバにアクセス出来なくする事が出来ます。
例、http://自宅サーバURL:8888/
上記の様に8888で自宅へアクセスする事で内部の80ポートを使うサーバーサービスにアクセス出来るようになります。
もしもポート開放できないなどの問題がある場合は詳細設定メニューのステータスを確認してください。
ステータス一覧の”Internet”表内にあるIPアドレスこれをWAN側IPアドレスと言うのですが、このアドレスがポート開放したいパソコンのIPアドレスで開いたグローバルIPアドレスと同じである事を確認して下さい。同じであればポート開放できるはずです、ルータの設定に問題ない場合はパソコンウイルス対策ソフトに搭載されるファイヤーウォール設定等を一時的に無効化等で原因切り分けしてください。
補足、もしWAN側IPアドレスが192から始まる数字なら二重ルータの可能性が高いです。この製品を冒頭説明にありましたスイッチ切り替え操作でブリッジモード動作に切り替えて上流にあるブロードバンドルータにポート開放を設定しなおしをお願いいたします。また、172や10から始まる数字の方はプライベートIPアドレス契約です。インターネットのご契約を変更頂かないとポート開放することは出来ません。
その他設定例
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