サーバやネットワークカメラ、NAS等のファイルサーバや、チャットサーバそれにキャッチフィーリング等のコンテンツのポート開放が出来たら、今度は動的に割り当てされるグローバルIPアドレス対策を行う必要が出てきます。
グローバルIPアドレスが動的だとサーバを手元で確認できない遠くの場所から、何らかの理由でルータに割り当てられたグルーばるIPアドレスに変化が生じると、以前に確認しておいたグローバルIPアドレスではサーバにアクセスできなくなるトラブルが発生します。
ネッ トワークカメラの一部ではIPアドレス変動時メールによる変更通知が届くのですがLinuxやWindows等のOSにはそうしたサービスは搭載されませ ん。そうした問題を回避する為にDDNSを設定しておくと便利に外部からサーバへのアクセストラブルを回避する事が出来るようになります。
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ダイナミックドメインの役割
そこで、役立つのがダイナミックDNS(DDNS)と言う、ホームページアドレスを取得し登録しておけばグローバルIPアドレスが変動しても、新しいIPアドレスをサーバ側からダイナミックドメインサービスへ通知する事で更新保持してくれて何時でも何処からでも取得したホームページアドレスへアクセスする事で自宅のサーバへの通信を可能とします。
DDNS例
dyndns.com にてホームページアドレス2010.dyndns.comと言うアドレスを登録しておけば、例えば、自宅のサーバ関連の設定を終えてアクセスするグローバ ルIPアドレスを確認すると100.100.100.100だったものが、何らかの理由で一度インターネットから切断されて再度自動的に接続を回復した場 合100.100.100.001と言うグローバルIPアドレスに変動してしまった場合でも以下の様にdyndnsが動的アドレスを保持してくれる仕組 み。外部から2010.dyndns.comへのアクセスがあった場合常にアクティブなアドレスへ変換して接続させてくれます。
何らかの理由でアドレスが変動した場合でも以下の様に更新保持してくれます
但し変動が生じた際にDDNSへアドレスが更新された場合に通知するソフトが必要になるのですが、次のルータやネットワークカメラ、それにNASを所有の場合はハードウェア本体にDDNS更新通知機能が搭載されているのでそちらの方を有効に活用すると良いでしょう。
DDNS更新通知機能内蔵ルータ・ネットワークカメラ・NASメーカー
基本的にNTTとYAHOO、それにNEC製品は対応しておりません。
コレガ
コレガの製品は殆ど全てDDNS更新通知サービス機能を搭載します。但し利用できるDDNSサービスは次の通り。一部サービスを除き無料で登録運用する事が出来ます。
corede.net(注、コレデネットサービスは2013年1月28日をもってサービス終了となりました。ダイナミックDNS(corede.net)サービス終了のお知らせ)
DYNDNS
IvyNetwork(廃止)
@NetDDNS(j-comケーブルテレビ提供。詳しくはj-com利用のユーザー様限定ですがプロバイダまでご確認お願い致します)
バッファロー
バッファロー製品の場合有料ですがバッファロー・ダイナミックDNSサービスを利用する事が出来ます。
IOデータ
iobb.netと言うサービスを無料で提供。対応ルータは次の通りIOデータ iobb.net対応製品一覧(IOPortalへ統合となりました。)
ロジテック
2017年まで無料提供予定のサービス、クリアネットの登録と設定を御覧ください。
プラネックス
プラネックス独自のCyberGateと言うサービスに対応。利用料は無料
一部プラネックスルータ仕様にもよりますが以下のサービスに対応しています。詳しくはルータの説明書を参照願います。
DYNDNS(概ねプラネックスの製品で登録可能)
MyDNS(無料メール更新ソフト利用可能)
No-IP
3322(qdns)(廃止)
DHS
ODS(有料?)
TZO(廃止)
DyNS(5ユーロ)
ZoneEdit(ドメイン保持サービス。ダイナミックドメイン提供はありません。)
NTT製ルータとNECのAterm、YAHOOブロードバンドルータ、もしくはCATV回線や、PPPoE広帯域接続インターネット環境にはDDNS更新機能は搭載されておりません。これらのルータをご利用の場合、DiCEと言うIPアドレス変更監視及び通知サービス搭載の無料ソフトウェアで対応可能ですがDiCEインストールパソコンを常時起動しIPアドレスの変動を監視させるデメリットがあります。
DiCE 利用せずとも、DDNSに対応したNASやネットワークカメラ、もしくはコレガルータをNTTやAtermルータに繋ぐことでも対応可能です。(IOデー タ製品やバッファロー、プラネックス製品の場合二重ルータ環境だとモデムから割り当てられたWAN側IPアドレスを参照してしまう懸念があります)
ハードウェアによるDDNS更新可能環境
備考:ルータ側にLANケーブルを接続できるLANポート複数ある場合はHUBは必要ありません。
以下の場合ネットワークカメラを導入した例です。この場合パソコン側でもWEBサーバを公開した際、ネットワークカメラ側でDDNS更新を行うことが可能です。
NASもしくはDDNS対応ルータを追加する環境。
パソコン側でサーバ公開の場合でもルータまたはNAS側でグローバルIP変動もDDNS更新する事が出来るのでDiCEソフトは不要
DDNS対応ルータをわざと二重ルーティング(多段ルーティング)させる方法もあります。NTTのPPPoEブリッジ機能やYAHOOルータのNAT機能無効化でのネットワーク環境にする事もできます。
その他DDNSよくある質問
問:パソコンは無いが、自宅にインターネットを導入しDDSNを利用したネットワークカメラを導入したい。
答 え:特に問題なく導入可能ですが、ネットワークカメラの設定にパソコン又はプレイステーション3が必要になります。またインターネット回線はグローバル IPアドレス割り当てのインターネット回線が必要になります。よくわからない場合はNTTへ相談頂く事で全てサーポートを受ける事が出来るのNTTのフ レッツ光がお勧めだと思います。
問:ポート開放出来ない環境であるプライベートIPアドレス割り当て契約のインターネット回線ですが、ネットワークカメラやDDNSを利用したホームページ公開の自宅サーバ又はNASを導入したい場合。
答 え:プライベートIPアドレス割り当てのご契約の場合、インターネット間通信に必ず必要となるグローバルIPアドレスが自宅のネットワークに割り当てるこ とが出来ないので導入する事は出来ません。改善にはグローバルIPアドレス割り当て契約のインターネット回線に切り替えて頂く必要があります。
問:ダイヤルアップ回線のインターネットだがネットワークカメラやNASを導入し外部アクセスは出来ますか?
答 え:出来なくな無いですが、問題点もあります。まずネットワークカメラとNASにはモデム機能が無い。ダイヤルアップルータ導入すれば可能だが従量制通話 料金がインターネット接続時発生するので、後から莫大な通話料料金請求が発生する懸念があります。この事を考えれば速やかにブロードバンドインターネット に契約変更された方がベストだと言えます。
問:無料のDDNSサービスと有料のDDNSの違いについて
答え:無料のサービス は一定期間ログイン及びIPアドレスの更新が無いとURLを保持してくれなくなる場合があります。有料の場合は指定の料金を払えば更新しなくてもURLを 保持し続けてくれます。また無料サービスに付きましてはスパム扱いとされやすいデメリットがあるので、自宅サーバを無料のDDNSで公開だとGoogle やYAHOOの検索データベースに登録され辛い場合もあります
簡単ですが説明は以上です。他に不明な点あればルータ設定BBSまでご質問頂ければわかる範囲で案内させて頂きます
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