エレコムより2019年10月発売したv6プラス接続対応Wi-Fiルーター「WRC-1167GS2 / WRC-2533GS2 / WRC-X3000GSA(WRC-X3000GS)」それぞれの特徴とポート開放設定を解説。
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WRC-1167GS2 / WRC-2533GS2 / WRC-X3000GSの特徴
WRC-1167GS2 / WRC-2533GS2は姉妹品で(横置きタイプ)コンバーター・中継機・無線アクセスポイント・ルーターと言う4つの動作モードを兼ね備えるマルチWi-Fiルーターです。
一方のWRC-X3000GSA(WRC-X3000GS後継機種)は縦置きタイプで、最新Wi-Fi6(IEEE802.11ax)規格に対応するのだが、動作モードはルーターかアクセスポイントモードしか対応しないインテルデュアルコアCPUを搭載するスループット処理能力の高いハイエンドモデル。
WRC-X3000GSと後継機種WRC-X3000GSAの違いは性能は同じだが、WRC-X3000GSAはOCNバーチャルコネクトに対応&価格改定により少し安くなっている。
Wi-Fi6は2019年10月時点で対応するクライアント側の無線LANが登場していないのでIEEE802.11axの実力を実感できるのは対応するクライアント(PS5や次期任天堂スイッチや新型スマホ)が登場してからになる。
一方この3製品の最大の特徴はALSと言う自動的にIPoE接続に切り替える機能を標準装備、プロバイダとNTT側でv6工事(電話依頼のみ)が完了したら自動的にv6プラス等に接続してくれる。
Wi-Fi機能は簡単WPSプッシュスタートや2.4GHz/5GHz自動切り替えのバンドステアリングそれに端末へピンポイントでWi-Fi電波を飛ばすビームフォーミングZに対応するのだが、ハイエンドモデルWRC-X3000GSのみMU-MIMOに対応していない。
WRC-1167GS2 / WRC-2533GS2 / WRC-X3000GSA スペック
WRC-1167GS2 | WRC-2533GS2 | WRC-X3000GSA(WRC-X3000GSはほぼ同じだがOCNバーチャルコネクト非対応) | |
有線WAN/LAN最大速度 | 1000Mbps | ||
5GHz帯無線LAN最大速度(IEEE802.11ac規格) | 867Mbps | 1733Mbps | 2402Mbps(802.11ax規格) |
2.4GHz帯無線LAN最大速度(IEEE802.11n倍速モード) | 300Mbps | 800Mbps | 574Mbps(802.11ax規格) |
対応無線LAN規格 | IEEE802.11b/g/n/a/ac | IEEE802.11b/g/n/a/ac/ax | |
MU-MIMO | 2ストリーム(2x2) | 4ストリーム(4x4) | 無し |
簡単無線LAN設定 | WPSプッシュスタート対応 | ||
無線LAN電波の強さ | 5GHz帯(802.11n/a/ac)はビームフォーミングZ対応 電波は3階未満まで届く | ||
対応無線周波数 | 2.4GHz/5GHz マルチバンド | ||
アンテナ数(内蔵) | 2.4GHz/5GHz帯:送受信 2本 | 2.4GHz/5GHz帯:送受信 4本 | |
LANポートのクロスストレート切り替え機能 | Auto MDI/MDI-X (自動でストレートとクロス切り替え機能付き) | ||
対応インターネット | CATV含む全てのインターネット回線に導入可能(ISDN除く) でv6プラスは何もしなくても繋がりますがそれ以外のフレッツの方はPPPoE接続設定が必要な場合あり CATV回線はCATVモデムの電源を20分切って電源を入れて機器情報更新を行って頂く必要があります。 |
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対応IPv6 IPoEサービス | v6プラス / IPv6オプション / OCNバーチャルコネクト / transix | ||
動作モード | ブロードバンドルータ以外の使い方として、有線LAN-無線LAN変換コンバーターやWi-Fi中継機として使える | ルーター/アクセスポイントモード | |
LAN以外のインターフェース | 無し | ||
搭載サーバー機能 | DDNS(ダイナミックドメイン) | ||
QoS 帯域制御機能 | 上下方向帯域制限設定有り(1~30Mbps) | 無し | |
消費電力 | 8.4W | 13.2W | 16.4W |
最大同時接続台数 | 16台 | 24台 | 36台 |
設定画面を表示する
ルーターの設定画面を表示するには、ブラウザのアドレス欄にhttp://192.168.2.1/と入力してEnterキーを押して下さい。 以下のログイン画面から次の情報を元にログイン下さい。
スマホで設定する場合はQRコードを使って設定画面を開くことができます。
ルーターログイン情報
ユーザー名とパスワード入力画面が表示されるのですが
ユーザー名は「admin」と入力
パスワードはルーター本体の裏に貼り付けしている設定シールのパスワードを入力頂ければ設定画面を表示できます。
ルーターログインパスワードサンプル写真です。
マイクロソフトエッジブラウザのログイン画面。
Chromeブラウザのログイン画面。
ポート開放する場合は二重ルーターではないかを確認する
ルーターの設定画面にログインできたら、ステータス画面が出ますのでまずルーターモードで動作中とあればWAN側IPアドレスを確認してください。
ルーター設定画面のWAN&LANに表示されているIPアドレスを確認してください。
WAN側IPアドレスの最初の数字が192~等(例、192.168.1.2)から始まっている場合は二重ルーターです。そのままではポート開放出来ないのでロジテックのルーターと繋がっているモデムにルーター機能が内蔵されているので、本機をブリッジモード(アクセスポイントモードとも言う)に切り替えて上流のモデム兼用ルーターにポート開放設定をして下さい。
補足、最初の数字が192以外で172.~や10.~もしくは100.~と言う数字から始まるIPアドレスの場合はポート開放出来ないプライベートIPアドレス契約となります。
もし二重ルーター環境の場合は動作モードを切替えます。本製品裏側にあるスイッチが動作モード切り替えスイッチです。
補足、アクセスポイント側だとhttp://192.168.2.1/へはアクセス出来ないのでRT側にスイッチを切り替えて5分待ってパソコンを再起動させて見て下さい。
動作モード切替スイッチ
ログイン画面が表示されない場合はルーター側にスイッチを切り替えて5分待ってから再試行ください。
WRC-1167GS2 / WRC-2533GS2 の場合。
- ルーター(通常この位置)
- 子機(無線LANコンバーターモード)
- 中継機
- アクセスポイント(ルーター機能を無効にする)
WRC-X3000GSの場合
ルーター側にモードスイッチを切り替えてもログインページを表示できない等のエラーの場合、こちらのルータにログイン出来ないを参照下さい.。 問題なく設定画面が開いたら、ポート開放する方は以下を参照。無線LAN設定関連の方はこちら
準備 IPアドレスを固定する
ポート開放するパソコンや端末のIPアドレスを固定します。
IPアドレス固定値は次の通りです。カッコは任天堂スイッチまたはDVR用です。
IPアドレス 192.168.2.50 (192.168.002.050)
サブネットマスク 255.255.255.0 (255.255.255.000)
デフォルトゲートウェイ 192.168.2.1 (192.168.002.001)
優先DNS 192.168.2.1 (192.168.002.001)
代替DNS 8.8.8.8 (008.008.008.008)
代替DNSですが、DVR等の方は必ず代替DNSにGoogleパブリックDNS(8.8.8.8)を指定してください。さもないとDDNS更新の失敗やメール通知機能でエラーとなります。
ポート開放設定
設定画面が開いたら、「セキュリティ」を開きます。
次に「ポートフォワーディング」を開いてポート開放設定を追加します。
ポート開放設定画面です、必ず有効にチェックを入れて設定して下さい。
設定サンプル
ネットワークカメラ又はWEBサーバー用の80/TCPポートの設定例です。ポートチェックを行う場合は、ANHTTPDならインストール不要でWEBサーバを動作させてポート開放出来ているかを確認できるので便利です。
- ポートフォワーディング 有効にチェック
- ローカルIP 192.168.2.50(ポート開放する端末IPを指定)
- タイプ TCP (両方を選択するとTCP/UDPを指定出来ます)
- ポート 80
- 「追加」をクリックまたはタップ
追加したポート開放設定が下段に反映されたら必ず適用をクリックまたはタップして保存して下さい。以上で設定完了です。
Minecraftサーバの設定例です。
- ポートフォワーディング 有効にチェック
- ローカルIP 192.168.2.50(ポート開放する端末IPを指定)
- タイプ TCP (両方を選択するとTCP/UDPを指定出来ます)
- ポート 25565
- 「追加」をクリックまたはタップ
- 必ず適用をクリックまたはタップ
UDPポートの設定です、プレイステーションでご質問の多いCOD・NATタイプオープン(UDP/3074)にする設定で説明致します。
- ポートフォワーディング 有効にチェック
- ローカルIP 192.168.2.50(PS4のIPアドレスを指定)
- タイプ UDP
- ポート 3074
- 「追加」をクリックまたはタップ
- 必ず適用をクリックまたはタップ
任天堂スイッチやポート開放番号が多い場合DMZを適用
沢山ポート番号を設定しなければならない場合や、任天堂スイッチ等はDMZを適用してください。
セキュリティメニューからDMZを開きます。
- 有効に必ずチェックを入れます
- DMZ IPアドレスにポート開放したい端末のIPアドレスを指定するだけ 例、192.168.2.50
- 適用を必ずクリックまたはタップ
以上でポート開放完了ですので接続できるかをお試し下さい。
説明は以上ですが、どうもうまく出来ない、設定手順がわからない場合は気軽にコメント欄までご質問下さい。
その他の説明
- Wi-Fiつなぎかた(WRC-2533GHBK-Iと同じ)
- WRC-1167GS2 WEBマニュアル
- WRC-2533GS2 WEBマニュアル
- WRC-X3000GS WEBマニュアル
コメント
アクセスポイント側にスイッチを切り替えても設定画面の右上にはルーターモードと表示されたままなんですけどこれでいいんですか?
ルーターを再起動してみてはどうでしょうか。
https://www.akakagemaru.info/port/network-reboot.html#log
ソニーロケーションフリーをpspでnetavが2重にルーターを使用していませんか?