スマートフォンやPS3/4のインターネット接続速度を高速にする手法として人気の高速DNS紹介サイトの影響で、当サイトにも自分が契約しているプロバイダのDNSサーバーアドレスを教えて欲しいと言う問い合わせが増えてきてますのでユーザー自身で確認する手順を説明させて頂きます。
注意事項、アメリカのNTTコミュニケーションズが提供している高速DNSと評判のアドレス129.250.35.250と129.250.35.251は個人向けに提供しているものでは無く基本的に契約者以外は適用してはいけません。不正アクセス判断とされる可能性があるのでご注意下さい。
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そもそもDNSって何?
皆さんはインターネットを見るとき、例えばYAHOOを見るときは「www.yahoo.co.jp」と言うURLをブラウザに入力してYAHOOを見ると言う流れとなると思うのですが、実はインターネット上では文字でのやりとりでは無くグローバルIPアドレスと言う数字で場所を呼び出す仕組みで通信をする形になります。
このグローバルIPアドレスとwwwなどから始まるURLを変換して接続させてくれるサービスがDNSとなり、このDNSに接続できなければブラウザ上で「エラーページを表示できません」と言う形となってしまう訳です。またオンラインゲーム関係も一定的なこのDNSの影響を受ける様で、特にプレイステーション関係ではDNS参照遅延の問題でPSNの接続速度がとても遅くなる現象が出る事もあります。
DNSの例、(図1番)「www.yahoo.co.jp」を見たいとリクエストするとプロバイダに用意されている(図の2番)DNSサーバーにこのwww.yahoo.co.jpのサーバーの場所であるグローバルIPアドレスを教えてもらってから接続すると言う流れになります。因みにYAHOOのWEBサイトのグローバルIPアドレスは(図3番)183.79.135.206です。なのでDNSを参照できない不具合が出たらグローバルIPアドレスで直接ブラウザからも呼び出すことが可能と言う事になります。この一連の応答速度もインターネットレスポンスに大きく影響するので、インターネットが開くのが遅いな~と思う場合は端末にDNSサーバーアドレスを指定するとレスポンスが良くなる事はあります。
DNSサーバーアドレスの調べ方
一応大手プロバイダではインターネット上に公開しているのでわざわざ調べる必要はありません。公開されているDNSサーバーアドレスを端末にそのまま提供できます。自分が何処のプロバイダを契約しているのかわからない場合ホスト名確認ページを御覧ください。一通り説明させて頂いております。
DNSサーバーアドレスを調べるにはインターネットと直接繋がっている機器から割り当てされているDNSサーバーアドレスを調べる事が出来るのですが、ルーターが仲介している場合はルーター側のステータス情報ページ(接続している情報ページ)を開いて確認頂く必要があります。
例えばWindowsならコマンドプロンプトを起動してIPアドレスを確認(Windows 7を参照下さい。)するコマンドにオプションを付けます。「ipconfig /all」コマンドで確認する事が出来ます。但し図の様に192.168.2.1と言うローカルアドレスの場合はこれはルータが割り当てたDNSサーバーアドレスなのでこれを使っても良いのですが、インターネットのレスポンスや速度面それに安定度を求めるならプロバイダが用意しいているDNSサーバーアドレスを使った方がベストです。なので「192」から始まるものや「172」から始まるもの「10」から始まるDNSサーバーアドレスはプロバイダ提供のものでは無いので使っても意味は無いです。
「192」 から始まるDNSサーバーアドレスが表示される場合の多くはブロードバンドルータがプロバイダ公式のDNSサーバーアドレスを受け取っているので使っているブロードバンドルータから調べる事が出来ます。その手順をここでは説明させて頂きたいと思います。使っているルータが何処のメーカーなのか分からない場合は無線LAN親機名の調べ方を参考にメーカー名を調べて下さい。概ねメーカー別で同じ手順で調べる事が出来ると思います。
メーカー別でルータのログイン方法を参考に設定画面を開いて下さい。それぞれのルーターメーカー別に設定画面が開いたらステータスページを開くとプロバイダから割り当てされているDNSサーバーアドレスを調べる事が出来ます。2つ記載ある場合は何方でも良いですがプライマリDNSやDNS1や優先DNSだけ控えてそれを各種端末に設定して使えます。2つ登録する必要は本来はありません。セカンダリDNSはバックアップ的な設定なので本来はGoogle提供のパブリックDNS等を指定した方がベストです。
確認手順一覧
IOデータ 調べる手順
IOデータ製品はルータの設定画面を開くとステータスページが出ますので図の項目から確認頂けます。
アップルAirMac 調べる手順
AirMac初期設定を参考にユーティリティをセットアップして起動して下さい。
ユーティリティーが開いたら「インターネット」を開いて二段目のメニュー「TCP/IP」を開くと確認する事が出来ます。
iPhoneから確認する場合はAirMacアプリから図の画面に切り替わったらルータの絵をタップします。
編集をタップします。
インターネット接続をタップします。
DHCP動作の場合図の場所で確認できます。
もしもAirMacがPPPoEモード動作なら上のメニュー「PPPoE」をタップ。
切り替わった画面の下にスワイプして頂くと確認する事が出来ます。
NTTフレッツ光ルーターとNECのAterm 調べる手順
補足事項、フレッツ光プレミアムのCTUは192.168.24.1以外に設定するとインターネットに繋がらなくなる障害が出るので説明は省きます。
「情報」メニューを開くとツリー形式でメニュー一覧が出ますのでその中にある「現在の状態」を開いて下さい。補足、v6プラス契約は表示されていないです。
エレコムとロジテック 調べる手順
「機器のステータス」メニューを開きます。
「インターネット接続」メニューのページを開くと確認頂けます。
コレガ 調べる手順
バッファロールーター 調べる手順
「ステータス」を開いて念の為二段目のメニュー「システム」を開いて頂くと図の項目で確認頂けます。
最新モデルの場合は「詳細設定」を開くと同じステータスページが開くのでご確認頂けます。
プラネックス 調べる手順
プラネックスルータも基本的に「ステータス」を開くことで確認できるのですが。こちらは古いモデルのDNSサーバーアドレスを確認する項目です。
2013年以降販売の新しい製品はGoogle提供のパブリックDNSが固定設定されている場合があるので確認が取れない場合があります。一応ステータスを開いて頂いて
この黒っぽい画面のWANの項目で確認できます。プライマリDNSが8.8.8.8/セカンダリDNSが8.8.4.4であればGoogleパブリックDNSサーバーアドレスでプロバイダ提供のものではありません。
プロバイダ提供別DNSサーバーアドレス
Google提供のDNSは一般的に高速と呼ばれています。表に記載ない場合はルータからご確認下さい。もしくはNTT東地域の方はNTT提供のものが利用できます。
提供元 | プライマリーDNS | セカンタリーDNS |
au(KDDIやDION) | 210.196.3.183 | 210.141.112.163 |
eo光 | 60.56.0.135 | 218.251.89.134 |
OCN | 202.234.232.6 | 221.113.139.250 |
ODN | 143.90.130.21 | 143.90.130.37 |
Google Public DNS(オープンDNSなのでどの回線でも適用出来ます。) | 8.8.8.8 | 8.8.4.4 |
チキチキ | 218.40.30.13 | 218.40.30.14 |
ぷらら | 220.220.248.1 | 220.220.248.9 |
BIGLOBE | 210.147.235.3 | 133.205.66.51 |
フレッツ光 東日本(対象地域、北海道、青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、新潟、山梨、長野の計17都道県エリアです。) | 220.210.194.67 | 220.210.194.68 |
ニフティー | 202.248.37.74 | 202.248.20.133 |
YAHOO/SoftBank | 218.176.253.65(使えない場合は218.176.253.73をお試し下さい) | 218.176.253.97(使えない場合218.176.253.105をお試し下さい) |
ワクワク | 211.9.226.5 | 211.9.226.69 |
セキュリティDNSサーバーアドレス
詐欺サイトやウイルスに感染させるサイトや未成年が閲覧禁止されているサイトをブロックする事が出来るのですが遅いです。またスマートフォンとタブレットの場合はWi-Fi接続の時のみ有効で3G/LTE接続時は無効化となりますので念の為。
提供元 | プライマリーDNS | セカンタリーDNS |
Open DNS (セキュリティ系) | 208.67.222.222 | 208.67.220.220 |
ホープムーン(ペアレンタルサービス) | 153.149.19.225 | 153.149.98.31 |
シマンテック Norton Connect Safe(セキュリティ) | 199.85.126.10 | 199.85.127.10 |
同サービス(セキュリティと未成年保護) | 199.85.126.20 | 199.85.127.20 |
同上サービス(セキュリティと未成年保護とその他) | 199.85.126.30 | 199.85.127.30 |
コメント
すみません!bbsがあったのに記事コメントにつけてしまって…しかもポート解放に関することでもなしに、申し訳ないです。
問題あればコメント承諾を却下してくださいませ。
よろしければbbsにて改めて質問をさせていただきたいです_(._.)_
PCのDNSサーバー設定についてなんですが
デフォルトゲートウェイが192.168.0.1だったとして
DNSサーバーもそれにするとプロバイダDNSが自動的に登録されるとのことですが、ルーター情報に書いてあったWAN側プライマリDNSをそのまま直接設定するのとどういう違いが起きますか?
FPSなどのゲームジャンルをプレイする際はプロバイダDNSとGoodleやcloudflareなどのパブリックDNSどちらのほうが安定するんでしょうか?
ドメインネームをIPアドレスに変換するために参照するのがDNS(ドメインネームサービス)なので、通常オンラインゲームには影響を与えませんが、例えば中国企業が運営するオンラインゲームならGoogleパブリックDNSの方がIPアドレス解釈の速度が正確且つ応答速度が早くなるのである程度改善の余地はあると思います。
FPSであれば例えばEAであれば、GoogleDNSを案内している場合もあります
https://help.ea.com/ja-jp/help/faq/connection-troubleshooting-basic/
後はスチームでしたら、ホスト名で公開しているのでしたら?IP公開の場合は意味が無いのでご了承願います、国内でサーバーを公開しているホストへ接続するならプロバイダのDNS(ルーターのWAN側IP確認の時に表示されているDNS)を指定すると速くなる可能性があります。