富士通ソフトFS010Wのポート開放説明です。So-net LTEサービスで契約できるのですが先日お問い合わせ頂いた方がPS3のNATタイプが3となりお困りの様子だったのでお調べしたらシェアードアドレスが割り当てされていました。シェアードアドレスはポート開放出来ないプライベートIPアドレスですので、もし該当するならSo-netの方にグローバルIPアドレスを割り当てしてもらえるようにお申し出下さい。そうしないとポート開放もNATタイプ切り替えも出来ないのでよろしくお願い致します。
シェアードアドレス確認手順は、ルータの設定画面を開いて、左側の基本情報のWANステータスを開いて下さい。
以下の様にインターネット側(ワイドエリアネットワーク側)の取得情報を確認できます。ここのIPアドレスの最初の数字が100から始まっている場合(例、100.64.5.52)はシェアードアドレスです。その他10/172/192から始まる数字もプライベートIPアドレスとなるのでポート開放は出来ません。つまり双方向通信は難しい環境と言うことになります。
FS010Wの特徴、DOCOMOのXiキャリア2GHz/1.5GHz/800MHz帯に対応し最大速度はXiエリア内は100Mbps下り最大速度/37.5Mbps上り最大速度のインターネット通信が可能です。3G(FOMAエリア内)通信時は14Mbps下り最大/5.7Mbps上り最大速度となります。LAN側(家庭内)の速度はIEEE802.11b/g/n(2.4GHz帯)規格に対応するので802.11n接続時最大150Mbps理論値となると思います。一般的には802.11gで繋ぐ場面が多くなると思われますのでその際は速度は最大54Mbpsとなります。注意事項、Wi-Fi設定はプッシュスタート/WPS接続に非対応です。全て手動で設定頂く必要があるので初心者にはややハードルが高いです。
同時インターネットへの接続可能台数は10台上限となります。料金は10台同時に繋いでも例えばSo-net契約ならそちらの料金しかかからないです。但し5GB/月間(So-net
LTE ハイスピードV)通信制限がありますのでデータ通信容量のみ注意が必要です。
設定画面を表示する
ルータの設定画面を表示するには、ブラウザのアドレス欄にhttp://192.168.255.1/と入力してEnterキーを押して下さい。
以下のログイン画面のパスワードに”1234″(デフォルトログインパスワードです)を入力してログインを選択すると設定画面を表示することが出来ます。
もしもログインページを表示できない等のエラーの場合、こちらのルータにログイン出来ないを参照下さい.。
問題なく設定画面が開いたら、ポート開放する方は以下を参照。無線LAN設定関連の方はこちら
準備 IPアドレスを固定する
ポート開放するクライアント(パソコンなど)のIPアドレスを固定します。
IPアドレス:192.168.255.80(デフォルトDHCPサーバ割り当て範囲は192.168.255.20から192.168.255.40となります。)
サブネットマスク:255.255.255.0
デフォルトゲートウェイ:192.168.255.1
優先DNS:192.168.255.1
代替DNS:空欄
固定できたら必ずパソコンを再起動してください。
ポート開放を行う
ルータの設定画面を表示したら”NAT”メニューから上のメニュー”ポートフォワーディング”メニューを開いて次の画面で必定な情報を入力してポート開放させる事が出来ます。
項目の説明
- LAN側IPアドレスはポート開放したい端末IPアドレスです。例、192.168.255.80
- LAN側ポート番号、ポート番号。例80
- WAN側ポート番号、上2番のポート番号で同じで良いです。例80
- プロトコルはTCPまたはUDPから選択
- ルール名、任意
- 最後の適用を選んで保存
設定サンプル
基本的なネットワークカメラやWEBサーバの80/TCPポートの設定例です。ポートチェックを行う場合は、ANHTTPDならインストール不要でWEBサーバを動作させてポート開放出来ているかを確認できるので便利です。
- LAN側IPアドレス192.168.255.80
- LAN側ポート番号80
- WAN側ポート番号80
- プロトコルTCP
- ルール名、任意
- 最後の適用を選んで保存
Minecraftサーバの設定例です。
- LAN側IPアドレス192.168.255.80
- LAN側ポート番号25565
- WAN側ポート番号25565
- プロトコルTCP
- ルール名、任意
- 最後の適用を選んで保存
UDPポートの設定です。緋想天10800番で説明します。
- LAN側IPアドレス192.168.255.80
- LAN側ポート番号10800
- WAN側ポート番号10800
- プロトコルUDP
- ルール名、任意
- 最後の適用を選んで保存
設定を追加出来ましたら、UDPポートチェックツールを取得して手動ポート10800と入力し回線チェックして下さい。
何故LAN側ポートとWAN側ポート二種類あるのかに付きまして。これはポート変換サービスに対応している為です。例えばインターネット上から自宅内のカメラ等へhttp://my.domain/のURLでアクセスさせたくない場合且つ自宅内では普通にURLでアクセスさせたい場合は以下の様にポート変換させる事でhttp://my.domain:8080/と8080を付加しないとアクセス出来なくする事ができるようになります。その他、何らかの理由で希望のポート番号がインターネット上で使えなくなってしまった場合且つLAN内のポート番号はそのままにする場合にこのポート変換の仕組みを利用する形になります。
ポート変換例
- LAN側IPアドレス192.168.255.80
- LAN側ポート番号80
- WAN側ポート番号8080
- プロトコルTCP
- ルール名、任意
- 最後の適用を選んで保存
説明は以上です。何か設定が上手く行かない場合などがあればBBSまで気軽にご質問下さい。
DMZを設定する
PS3/4はDMZで対応して下さい。DMZはネットワーク用語ではありません朝鮮半島の非武装地帯から用いた例えの用語です。ルータのIPマスカレードサービスの影響を受けなくする仮想グローバルIPアドレス通信環境となります。
手順、IPアドレスをこちらを参考に192.168.255.80に固定してください。その上でルータのNATメニューからDMZ設定メニューを開きます。注意、ポートフォワーディングとこの設定を併用できません。
次の様に設定して下さい。
- DMZ設定「無効」を「有効」に切り替えます。
- DMZ IP アドレス 192.168.255.80
- 適用を選んで保存
以上で作業完了です。
その他の説明
- Wi-Fiつなぎかた(手動で設定頂く必要がありますPDFマニュアルをご覧ください。)
- ソフトウェア マニュアルダウンロード
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