PS4の新機能でニコニコ生放送へゲーム実況中継をとても簡単にストリーミング配信出来るようになりました(PS4xニコニコ生放送)。しかしながら生放送を見ている方からのコメントが配信者のPS4の画面右側に表示されない問題が出てしまうようで、ここではコメントサーバーから配信されるデータ情報を実況中継しているPS4で見られるようにする手順を説明したいと思います。
注意事項、プライベートIPアドレス契約環境の方は対策出来ません。
Contents
ポート開放する前に
まず二重ルータでは無いのかを確認して下さい。二重ルータ確認方法を参照。二重ルータだと判明した場合は導入したルータをブリッジモードに切り替えて頂ければ恐らくコメントサーバーのポート開放作業必要なくコメントは表示できると思います。
その他ぷららご利用でしたらぷららポート開放して下さい。何もしなくてもコメントは表示できるようになると思われます。ぷららを使っている場合ホスト名確認の画面で「何々plala.or.jp」と言うドメイン名が出てくるはずです。このドメインが出てきたらぷらら利用していると言うことになります。
その他、フレッツ光プレミアムのCTUをご利用の場合はCTUのファイヤーウォール設定を無効にして頂ければ恐らくコメントは問題なく表示されるはずなのでお試し下さい。
ニコニコ生放送のポート番号
公式ヘルプページより
http://faq.nicovideo.jp/EokpControl?&tid=12711&event=FE0006&searchToken=1425373007015
プロトコル種別は全てTCPです。
- 80
- 843
- 1935
- 2805-2899
範囲指定を使えないルータをご利用の場合は97個ものポート開放設定を作らなくてはならないので物理的に不可能ですのでDMZを適用して下さい。
ポート開放する前に
ブロードバンドルータがPS4へ割り当てる範囲のIPアドレスに固定しなければならない。PS4のIPアドレス固定手順を参照出来るようにしておいて下さい。
それからポート開放するルータ(無線LAN親機名)等のメーカー名を調べて置いて下さい。ここではメーカー別でポート開放手順を説明させて頂きます。
ルータメーカー別メニュー
ご利用のルータメーカー別設定を参照下さい。
IOデータの設定
まずIPアドレスを次の様に固定します。
- IPアドレス 192.168.0.210
- サブネットマスク 255.255.255.0
- デフォルトゲートウェイ 192.168.0.1
- プライマリDNS 192.168.0.1
- セカンダリDNS 0.0.0.0
WN-AC1167DGR3を参考に設定画面を開いてDNZを適用して下さい。個別ポート開放設定は範囲指定出来ないので物理的に不可能な為。
「セキュリティー」メニューを開いて切り替わった画面の上の「DMZ」メニューを開きます。「DMZを有効にする」にチェックを入れて、ローカルIPアドレスに「192.168.0.210」と入力して「設定」ボタンをクリックして保存。これで完了です。
NTTの設定
NTT提供のブロードバンドルータはポート範囲を指定出来るモデルとそうではないモデルが存在します。一応DMZの説明で統一させて頂きますが一部の範囲指定出来る末尾にSE番号が付属する製品は範囲して出来るので難しくなければ設定してみてください。
まずIPアドレスを次の様に固定します。
- IPアドレス 192.168.1.210
- サブネットマスク 255.255.255.0
- デフォルトゲートウェイ 192.168.1.1
- プライマリDNS 192.168.1.1
- セカンダリDNS 0.0.0.0
RT-500KIの説明を参考に設定画面を開いて下さい。
「詳細設定」メニューを開くと「静的NAT設定」メニューがあるので開きます。
ここの「ワンタッチ設定」にあります「簡易DMZ設定」を有効化にします。「外部からのパケットを全て特定のホストに中継する(セキュリティに注意)」にチェックを入れます。空欄に「192.168.1.210」と入力して「設定」をクリックして保存。以上で完了です。
補足、セキュリティに注意の説明ですがPS4プレーヤーは気にしなくて良いです。不正アクセス DMZやポート開放は大丈夫でしょうか
個別のポート開放設定を行う場合
個別にポート開放設定出来るブロードバンドルータRV-440NEの設定例。PS4のIPアドレスは192.168.1.210で構いません。「詳細設定」から「静的IPマスカレード」メニューを開いて4つの設定を追加して下さい。
エントリ01「編集」を開くと以下の入力項目が出てきます。ここに必要な情報を入力します。エントリ01に入力できたら次はエントリ02と繰り上がって設定を追加します。
まずエントリ01は次の通りです。
- 変換対象プロトコル TCP
- 変換対象ポート 80
- 宛先アドレス 192.168.1.210
設定ボタンをクリックして残りの設定を追加下さい。注意事項、80番ポートは機械語ニーモニックに変換されます。80番ならwww、443ならhttps、21番ならftpと言う具合に変換されてしまうのですが問題ないのでそのまま設定を追加して下さい。
エントリ02
- 変換対象プロトコル TCP
- 変換対象ポート 843
- 宛先アドレス 192.168.1.210
- 設定
エントリ03
- 変換対象プロトコル TCP
- 変換対象ポート 1935
- 宛先アドレス 192.168.1.210
- 設定
エントリ04
- 変換対象プロトコル TCP
- 変換対象ポート 2805-2899
- 宛先アドレス 192.168.1.210
- 設定
入力できたら必ず追加した01-04までのエントリにチェックを入れて設定ボタンをクリックして保存してください。
NTTのCTUの設定
CTUの場合本来はIPアドレスを払い出ししなければならないのですが基本的にDHCPサーバー割り当て範囲外のアドレスなら固定してもポート開放が有効になるので、次の様にIPアドレスを固定してポート開放設定を追加して下さい。
- IPアドレス 192.168.24.10
- サブネットマスク 255.255.255.0
- デフォルトゲートウェイ 192.168.24.1
- プライマリDNS 192.168.24.1
- セカンダリDNS 0.0.0.0
固定出来たらCTUの設定画面を開いて頂いて「詳細設定」メニューの「静的アドレス変換(ポート指定)」を開いて下さい。優先順位の空欄に「1」を入力して追加して必要な情報を以下の項目に入力します。次の設定を追加するには優先順位の空欄に「2」と入力して追加です。順番に繰り上がります。
まず1つ目
- 優先順位1追加
- プロトコルTCP
- ポート番号開始80-終了空欄
- LAN側端末IPアドレス192.168.24.10
- OK
2つ目
- 優先順位1追加
- プロトコルTCP
- ポート番号開始843-終了空欄
- LAN側端末IPアドレス192.168.24.10
- OK
3つ目
- 優先順位1追加
- プロトコルTCP
- ポート番号開始1935-終了空欄
- LAN側端末IPアドレス192.168.24.10
- OK
4つ目
- 優先順位1追加
- プロトコルTCP
- ポート番号開始2805-終了2899
- LAN側端末IPアドレス192.168.24.10
- OK
追加出来たら必ず画面左下「戻る」から左下の「設定反映」作業を行って保存して下さい。
NEC(Aterm)
NEC製品の場合、IPアドレス割り当て範囲の癖があってポート転送出来ないトラブルが結構多いです。なのでどのIPアドレスが良いのか使用するルータのモデルによってはポート開放できなかったりします。もし正しくニコ生のコメントが表示できない時は製品の型番をお調べの上コメント欄にご質問下さい。
また近年2014年以降販売された新型は以下のIPアドレス割り当て範囲では対応できません。この次の製品の情報を参考にポート開放して下さい。
IPアドレスを次の様に固定します。
- IPアドレス 192.168.0.201
- サブネットマスク 255.255.255.0
- デフォルトゲートウェイ 192.168.0.1
- プライマリDNS 192.168.0.1
- セカンダリDNS 0.0.0.0
BL900HWを参考に設定画面を開きます。「詳細設定」から「ポートマッピング」を開きます。追加から次の項目が表示されるので必要な情報を入力して設定下さい。
1つ目
- LAN側ホスト 192.168.0.201
- プロトコル TCP
- ポート番号 80-空欄
- 優先度 1
- 設定
補足、Aterm製品もニーモニックに自動的に切り替わってしまいます。例、80番はwwwに置き換えられますあg問題ありません。
2つ目
- LAN側ホスト 192.168.0.201
- プロトコル TCP
- ポート番号 843-空欄
- 優先度 2
- 設定
3つ目
- LAN側ホスト 192.168.0.201
- プロトコル TCP
- ポート番号 1935-空欄
- 優先度 3
- 設定
4つ目
- LAN側ホスト 192.168.0.201
- プロトコル TCP
- ポート番号 2805-2899
- 優先度 4
- 設定
全て入力できたら必ず左上の「保存」をクリックして下さい。以上で完了です。
2014年以降の新型Atermの設定
IPアドレスを次の様に固定します。
- IPアドレス 192.168.10.80
- サブネットマスク 255.255.255.0
- デフォルトゲートウェイ 192.168.10.1
- プライマリDNS 192.168.10.1
- セカンダリDNS 0.0.0.0
WG1800HPを参考に「詳細設定」から「ポートマッピング」を開きます。
1つ目
- LAN側ホスト 192.168.10.80
- プロトコル TCP
- ポート番号 80-空欄
- 優先度 1
- 設定
2つ目
- LAN側ホスト 192.168.10.80
- プロトコル TCP
- ポート番号 843-空欄
- 優先度 2
- 設定
3つ目
- LAN側ホスト 192.168.10.80
- プロトコル TCP
- ポート番号 1935-空欄
- 優先度 3
- 設定
4つ目
- LAN側ホスト 192.168.10.80
- プロトコル TCP
- ポート番号 2805-2899
- 優先度 4
- 設定
全て入力できたら必ず左上の「保存」をクリックして下さい。以上で完了です。
エレコム/ロジテックの設定
エレコムとロジテックの製品も範囲指定出来るタイプとそうではないタイプがあります。なのでDMZ説明で対応させて頂きたいと思います。
IPアドレスを次の様に固定します。
- IPアドレス 192.168.2.210
- サブネットマスク 255.255.255.0
- デフォルトゲートウェイ 192.168.2.1
- プライマリDNS 192.168.2.1
- セカンダリDNS 0.0.0.0
WRC-1167GHBKの設定説明を参考に設定画面を開いて、「ファイアウォール設定」から「DMZ」メニューを開きます。
「DMZ機能」の有効にチェックを入れて、「DMZ IPアドレス」の空欄に「192.168.2.210」と入力して「適用」から「再起動」させて頂ければ完了です。
コレガの設定
コレガ製品の場合、プライベートIPアドレスは自動で静的割り当てとなる場合が多いのでIPアドレス固定しなくても良いです。PS4のIPアドレスを確認してください。
CG-WLR300NMを参考に設定画面を開きます。「詳細設定」から「バーチャルサーバー」を開いて設定を追加します。
1つ目
- 接続先 確認したIPアドレスを選択
- サービス ユーザー定義
- ポート範囲 「80」-「80」
- プロトコル TCP
- 登録
2つ目
- 接続先 確認したIPアドレスを選択
- サービス ユーザー定義
- ポート範囲 「843」-「843」
- プロトコル TCP
- 登録
3つ目
- 接続先 確認したIPアドレスを選択
- サービス ユーザー定義
- ポート範囲 「1935」-「1935」
- プロトコル TCP
- 登録
4つ目
- 接続先 確認したIPアドレスを選択
- サービス ユーザー定義
- ポート範囲 「2805」-「2899」
- プロトコル TCP
- 登録
以上で完了です。
バッファローの設定
IPアドレスを次の様に固定します。
- IPアドレス 192.168.11.210
- サブネットマスク 255.255.255.0
- デフォルトゲートウェイ 192.168.11.1
- プライマリDNS 192.168.11.1
- セカンダリDNS 0.0.0.0
WZR-1750DHPを参考に設定画面を開いて「ゲーム&アプリ」または「セキュリティー」メニューを開いて「ポート変換」を開き次の様に追加して下さい。
- グループ、新規追加 no1
- エアーステーションのInternet側IPアドレス:変更しません
- プロトコルTCP/UDP:任意のTCPポート
- 任意のTCP/UDPポート 80
- LAN側IPアドレス 192.168.11.210
- 新規追加
- グループ、新規追加 no2
- エアーステーションのInternet側IPアドレス:変更しません
- プロトコルTCP/UDP:任意のTCPポート
- 任意のTCP/UDPポート 843
- LAN側IPアドレス 192.168.11.210
- 新規追加
- グループ、新規追加 no3
- エアーステーションのInternet側IPアドレス:変更しません
- プロトコルTCP/UDP:任意のTCPポート
- 任意のTCP/UDPポート 1935
- LAN側IPアドレス 192.168.11.210
- 新規追加
- グループ、新規追加 no4
- エアーステーションのInternet側IPアドレス:変更しません
- プロトコルTCP/UDP:任意のTCPポート
- 任意のTCP/UDPポート 2805-2899
- LAN側IPアドレス 192.168.11.210
- 新規追加
以上で完了です。
プラネックスの設定
IPアドレスを次の様に固定します。
- IPアドレス 192.168.111.80
- サブネットマスク 255.255.255.0
- デフォルトゲートウェイ 192.168.111.1
- プライマリDNS 192.168.111.1
- セカンダリDNS 0.0.0.0
MZK-1200DHPを参考に、「詳細設定モード」に切り替えて頂いて「ファイアウォール」メニューの中の「ポートフォワード」を開き次の様に必要な情報を入力します。
1つ目
- 仮想サーバを有効にするにチェックを入れます。
- IPアドレス 192.168.111.80
- プロトコル TCP
- ポート番号の範囲 「80」-「80」
- コメント 空欄
- 適用
2つ目
- 仮想サーバを有効にするにチェックを入れます。
- IPアドレス 192.168.111.80
- プロトコル TCP
- ポート番号の範囲 「843」-「843」
- コメント 空欄
- 適用
3つ目
- 仮想サーバを有効にするにチェックを入れます。
- IPアドレス 192.168.111.80
- プロトコル TCP
- ポート番号の範囲 「1935」-「1935」
- コメント 空欄
- 適用
4つ目
- 仮想サーバを有効にするにチェックを入れます。
- IPアドレス 192.168.111.80
- プロトコル TCP
- ポート番号の範囲 「2805」-「2899」
- コメント 空欄
- 適用
以上で完了です。
YAHOO/SoftBank
IPアドレスを次の様に固定します。
- IPアドレス 192.168.3.30
- サブネットマスク 255.255.255.0
- デフォルトゲートウェイ 192.168.3.1
- プライマリDNS 192.168.3.1
- セカンダリDNS 0.0.0.0
光ユニットを参考に設定画面を開いて、「詳細モード」に切り替えて「ポート転送」を開き次の様に設定を追加します。
1つ目
- NO1有効/無効 有効に変更
- プロトコル TCP
- WAN側ポート番号 「80」「80」
- LAN側ポート番号 「80」「80」
- 転送先IPアドレス 「192」「168」「3」「30」
2つ目
- NO2有効/無効 有効に変更
- プロトコル TCP
- WAN側ポート番号 「843」「843」
- LAN側ポート番号 「843」「843」
- 転送先IPアドレス 「192」「168」「3」「30」
3つ目
- NO3有効/無効 有効に変更
- プロトコル TCP
- WAN側ポート番号 「1935」「1935」
- LAN側ポート番号 「1935」「1935」
- 転送先IPアドレス 「192」「168」「3」「30」
4つ目
- NO1有効/無効 有効に変更
- プロトコル TCP
- WAN側ポート番号 「2805」「2899」
- LAN側ポート番号 「2805」「2899」
- 転送先IPアドレス 「192」「168」「3」「30」
コメント