ボイスチャットサーバーを運用できる無料のサーバーツール「TeamSpeak」の運用方法と設定手順の説明です。
ダウンロードはこちらのページから可能なのですが、ご利用のOSのシステムが32bitなのか64bitなのか確認の上ダウンロードしてセットアップして下さい。
https://www.teamspeak.com/downloads(サーバーを運用する人はサーバーとクライアントツール2つ必要です。)
TeamSpeak ダウンロードに二種類あるように見えるのですが、これはダウンロード先サーバーを指定しているもので特にサーバーバージョンが異なると言うことではありません。
4NetPlayersサーバーからダウンロードするのかgamed!deからダウンロードするのかの違いです。
ZIPアーカイブファイルをダウンロードしたら解凍します。解凍したフォルダの中を開くと「ts*server.exe」(*アスタリスクはワイルドカードです。任意のバージョンが入ります)をダブルクリックするとサーバーが起動します。
TeamSpeak サーバーは設定UI(ユーザーインターフェース)は無く、起動後特に何かをする必要はありません。サーバーを終了するには右クリックから「Exit」で終了する事が出来ます。
初めてダブルクリックしてサーバーが起動するとファイアウォール許可の確認画面が表示されるので必ず許可して下さい。
注意事項、もしこの画面が出ないもしくはマカフィやカスペルスキー導入時のソフトウェア許可画面が出てこない場合はウイルスと判断されている可能性があるので導入しているセキュリティソフトのプログラムを指定して許可設定を行って下さい。
Contents
ポート開放するポート番号
ボイスチャットサーバーしか運用しない場合はUDPプロトコルの9987番のみルーターにポート開放すれば良いのですが、ファイル転送機能やビューワ機能をクライアント間で利用する場合は必要に応じて設定を追加して下さい
9987/UDP
ポイスチャット音声転送用通信ポートで必ずポート開放する必要があります。バーチャルサーバを増やしたときは特に設定を指定なければ9988,9989と増えていきます。
10011/TCP
クエリ接続用のポートです。外部のTeamSpeakビューワサービスを利用する場合はポートの設定をしておく必要があります。利用しない場合は特に設定必要なし。
30033/TCP
ファイル転送用のポートでTeamSpeak3のファイル転送機能の他にアバター画像などの転送にも使われるので設定をしておいたほうが良いでしょう。
ルータメーカー別ポート開放設定の説明です。
まずポート開放する前にブロードバンドルーターにグローバルIPアドレスが割り当てられていることを確認下さい(auとフレッツのNTTルーターは除く。)。
ポート開放出来ているかを確認するにはUDPポートチェックを参考にご確認下さい。
TeamSpeakのクライアント接続はこちらの説明を御覧ください。
注意事項としては、ルーターにポート開放設定を複数重複設定しないようにします。重複設定が存在する場合ポート転送ルール違反となりポート開放できなくなります。
フレッツ NTTルータ
NTTさんのブロードバンドルータは無数にあり幾つかのファームウェア(設定メニューが異なる)に分かれています。なので一番多いと思われるNEC提供の末尾NE系の製品で説明します。例PR-500KI 500MI
まずIPアドレスを以下の様に固定します。
- IPアドレス 192.168.1.80
- サブネットマスク 255.255.255.0
- デフォルトゲートウェイ 192.168.1.1
- プライマリDNS 192.168.1.1
- セカンダリDNS 8.8.8.8
固定出来たら詳細設定メニューより静的IPマスカレード設定を開き、エントリ1の編集から設定を追加します。
以下入力サンプル図です。サンプル図はすみません一つだけとさせて下さい。以下を参考に必要な情報を追加してください。
- 変換対象プロトコル UDP
- 変換対象ポート 9987
- 宛先IPアドレス 192.168.1.80
- 宛先ポート 9987
- 設定
- 戻る
最後に設定を追加したエントリ全てにチェックを入れて設定をクリックしてから保存です。
その他のTeamSpeakポート番号追加設定例。
- 変換対象プロトコル
- 変換対象ポート 10011
- 宛先IPアドレス 192.168.1.80
- 宛先ポート 10011
- 設定
- 戻る
- 変換対象プロトコル TCP
- 変換対象ポート 30033
- 宛先IPアドレス 192.168.1.80
- 宛先ポート 30033
- 設定
- 戻る
YAHOOBB/ソフトバンク
恐らくWMTA2.2が2014年近年主流ですのでこちらYahoo! BB 光 with フレッツの資料で設定頂けると思います。
IPアドレスを次の様に固定します。こちら
- IPアドレス 192.168.3.50
- サブネットマスク 255.255.255.0
- デフォルトゲートウェイ 192.168.3.1
- プライマリDNS 192.168.3.1
- セカンダリDNS 8.8.8.8
ポート転送と言うメニューから以下の様に設定を作成します。
- 有効 プロトコル「UDP」 WANポート番号「9987」-「9987」 LANポート番号「9987」-「9987」
転送先IPアドレス「192」「168」「3」「50」
入力できたらページしたOKを選んで左下再起動で保存してください。
その他の設定例
- 有効 プロトコル「TCP」 WANポート番号「10011」-「10011」 LANポート番号「10011」-「10011」
転送先IPアドレス「192」「168」「3」「50」 - 有効 プロトコル「TCP」 WANポート番号「30033」-「30033」 LANポート番号「30033」-「30033」
転送先IPアドレス「192」「168」「3」「50」
au(旧KDDI) Aterm
Aterm製品はNECが製造販売しているのですがNTTのNE系と少し異なるのと新製品と旧製品でファームウェア少し異なるのですが設定手順は同じですのでルータ型番資料を参考に個別に以下の設定を追加頂ければ大丈夫です。サンプル設定としましてBL900HWにて説明致します。
まず以下のようにIPアドレスを固定します、こちら。Aterm系はポート転送先のパス指定に癖があるのでなるべく192.168.0.80以降を使ってください。
- IPアドレス 192.168.0.80
- サブネットマスク 255.255.255.0
- デフォルトゲートウェイ 192.168.0.1
- プライマリDNS 192.168.0.1
- セカンダリDNS 8.8.8.8
ルータの詳細設定メニューを開いてポートマッピングから以下の情報を追加します。
- LAN側ホスト192.168.0.80
- プロトコルUDP
- ポート番号「9987」-右側空欄
- 優先度1
- 設定
サンプル図
その他の設定例。追加設定の優先度を繰り上がってください。
- LAN側ホスト192.168.0.80
- プロトコルTCP
- ポート番号「10011」-右側空欄
- 優先度2
- 設定
- LAN側ホスト192.168.0.80
- プロトコルTCP
- ポート番号「30033」-右側空欄
- 優先度3
- 設定
バッファロー
サードパーティ製品です。二重ルータ環境だとポート開放できないのでご注意ください。設定例WZR-1750DHP
- IPアドレス 192.168.11.60
- サブネットマスク 255.255.255.0
- デフォルトゲートウェイ 192.168.11.1
- プライマリDNS 192.168.11.1
- セカンダリDNS 8.8.8.8
セキュリティからポート変換を開き次の様に設定を追加します。
- 新規追加 TeamSpeak
- Internet側IPアドレスは変更しない。
- プロトコル 任意のUDPポート
- 任意のTCP/UDPポート 9987
- LAN側IPアドレス 192.168.11.60
- 新規追加
サンプル図です。
その他の設定例。プロトコル指定に注意。
- 新規追加 TeamSpeak
- Internet側IPアドレスは変更しない。
- プロトコル 任意のTCPポート
- 任意のTCP/UDPポート 10011
- LAN側IPアドレス 192.168.11.60
- 新規追加
- 新規追加 TeamSpeak
- Internet側IPアドレスは変更しない。
- プロトコル 任意のTCPポート
- 任意のTCP/UDPポート 30033
- LAN側IPアドレス 192.168.11.60
- 新規追加
ロジテック/エレコム
設定例と致しましてLAN-WH300N/DRにて説明致します。まずIPアドレスを以下の様に固定します、こちら。注意事項コンピュータ名から選択しないでください通信に不具合が発生します。
- IPアドレス 192.168.2.50
- サブネットマスク 255.255.255.0
- デフォルトゲートウェイ 192.168.2.1
- プライマリDNS 192.168.2.1
- セカンダリ DNS8.8.8.8
ルータのNATメニューよりポート転送を開いて以下の設定を追加していきます。この製品ですが必ず”ポート転送を有効にする”にチェックを入れてください。チェック忘れの方が多いです。またコメントは空欄で構いません。
- ローカルIP 192.168.2.50
- タイプ UDP
- ポート範囲 「9987」-「9987」
- 追加
- 適用
- 再起動
以下サンプル図ですこちらを参考に設定を全て作ってください。適用ボタンを押して最後再起動を選んで保存です。
その他の設定例。タイプ指定のプロトコルにご注意下さい。
- ローカルIP 192.168.2.50
- タイプ TCP
- ポート範囲 「10011」-「10011」
- 追加
- 適用
- 再起動
- ローカルIP 192.168.2.50
- タイプ TCP
- ポート範囲 「30033」-「30033」
- 追加
- 適用
- 再起動
プラネックス
プラネックス製品の場合概ねブリッジモードで動いている可能性があるのでもし説明を参考にしてもルータの設定画面が開かない場合はモデム側にルータ機能があるのでそちらに設定を追加して頂ければ大丈夫です。設定例と致しましてMZK-1200DHPにて説明致します。
- IPアドレス 192.168.111.80
- サブネットマスク 255.255.255.0
- デフォルトゲートウェイ 192.168.111.1
- プライマリDNS 192.168.111.1
- セカンダリ DNS8.8.8.8
右上のステータスから詳細モードを開いて、ファイアウォールからポートフォワードメニューを開いて次の様に追加します。
- 仮想サーバを有効にするにチェック
- IPアドレス 192.168.111.80
- プロトコル UDP
- ポート番号の範囲 「9987」-「9987」
- 適用
サンプル図
その他の設定例。
- 仮想サーバを有効にするにチェック
- IPアドレス 192.168.111.80
- プロトコル TCP
- ポート番号の範囲 「10011」-「10011」
- 適用
- 仮想サーバを有効にするにチェック
- IPアドレス 192.168.111.80
- プロトコル TCP
- ポート番号の範囲 「30033」-「30033」
- 適用
まだまだ無数にあるブロードバンドルータの設定に付いてわからないことがあれば気軽にお問い合わせください。
説明は以上です。
TeamSpeakクライアント接続
クライアント接続してもらうには一番いい方法はDDNSを活用する方法ですが、DDNS利用したくない場合はTeamSpeakサーバー機から最新のグローバルIPアドレス(変動するのでつながらない場合は常に最新のグローバルIPアドレスを調べて下さい。)を調べてそれをクライアントへお伝え下さい。
クライアント接続手順は「Connections」を開き「Connect」を開きます。
クライアントがサーバー機へ繋ぐ場合は「Server Address」欄に連絡頂いたグローバルIPアドレス又はDDNSアドレスを入力。
nicknameは任意の名前、TeamSpeakのルームにパスワードが設定されている場合は「Server Password」を入力し「Connect」をクリックすると繋がります。
TeamSpeakサーバーを稼働しているパソコンからクライアント接続する場合は「Server Address」欄に「127.0.0.1」または「localhost」と入力下さい。
説明は以上です。
コメント