現存の無線LANコンバーターや無線中継器の多くは2.4GHzしか中継してくれなかったり、高機能モデルでも5GHzか2.4GHzしか中継出来なかったりします。理由は中継登録出来る無線LAN親機のSSID種別が一つだけになるからです。本機はWG1200HPを親機とするとWPS設定する事で「2.4GHzと5GHz」両方のSSIDを登録出来同時中継させる事が出来ます。
また広いお部屋に沢山中継器としてより便利に設置できるように、中継順番を指定出来るようにも設計されています。なのでご自宅がとても広くてお部屋の隅々まで無線LANの電波を届かせたい場合はWG1200HPを何台もご用意すれば簡単に構築する事が出来ます。
設定手順の説明
ご自宅の無線LAN親機がWG1200HP含むAtermのワープスターシリーズと言うことで説明します。無線中継器またはコンバーターとして使うWG1200HPの後ろが側にあるスイッチを切り替えます。パソコンなどは繋ぐ必要はありません本体の操作のみで設定完了できますが、無線電波を中継する無線LAN親機の近くで作業して下さい。電源は入れておいて下さい。
RT/BR/CNVの切り替えスイッチを「CNV」側に切り替えます。
1分ほどしてから本体の前面にあるランプ類の「Converter」ランプが橙色点灯したら準備完了です。
次に中継器かコンバーターで使う本機のWPSスタートボタンを長押し、前面にある「Power」ランプが点滅したら離して次は電波を中継したい無線LAN親機の操作をします。
同様にWPSスタートボタンを長押し、「Power」ランプが緑色点滅したら離します。
同機なら同じ場所のボタンです。
他のAtermなら横に配置されています。同様に「Power」ランプが緑色点滅したら離します。
しばらくすると無線LAN親機側の「Power」ランプが橙色点灯に切り替われば設定完了です。注意事項、赤点灯は失敗している事を示すのでもう一度WPS設定を初めから行うか無線LAN親機のファームウェアをアップデートしなければならない可能性もあります。他社製品をご利用の場合はアンドロイドのWi-Fi説明にありますプッシュスタートを参考にご用意頂いている他社無線LAN親機のWPSボタン操作を行って頂ければ同様に中継させる事が可能です。
後は1分ほどすれば自動的に暗号キーが登録されて無線電波を中継できるように切り替わります。コンバーターまたは中継器として使うWG1200HPの前面にある「Active」ランプが緑点灯に切り替わったら本機を所定の場所に設置しなおして頂ければご利用頂けます。
手動で設定する場合
手動で設定する場合はパソコンが必要です(キーボードを持つAndroid端末でも構わない。Chromeブラウザを入れておいて下さい。)。無線中継させたい無線LAN親機のSSIDと暗号キー(パスワード)をお控え下さい。Wi-Fiのパスワードを調べる手順
パソコンのIPアドレスを念の為次の様に固定して下さい。注意、インターネットに繋がらなくても良い。
- IPアドレス 192.168.1.10
- サブネットマスク 255.255.255.0
- デフォルトゲートウェイは空欄
- DNSもそれぞれ空欄。
補足、設定作業が完了したら固定したIPアドレスは自動取得に戻しておいて下さい。
まず本体の電源を抜いて10秒待ちます。
青い枠のLANポートにパソコンとLANケーブルを使って繋ぎます(注意、一番下の四段目はWANポートなのでパソコンとは繋がりません。)。その上で次の様に若干無理な作業ですが頑張って行って下さい。必要なら誰かに手伝ってもらって下さい。
- らくらくスタートボタンを押したまま
- 電源コードを本体に差し込みます。
まだらくらくスタートボタンは離しませんずっと押したままで。
前面の「Converter」ランプが緑点滅したららくらくスタートボタンを離します。
準備が出来たらパソコンのブラウザを立ち上げて「エラーページを表示できません」は無視して次のURLを開きます。
ログイン画面が出るのでユーザー名に「admin」、パスワードに自分で決めたパスワードを入力して設定画面を開くことが出来ます。パスワードを忘れた場合は初期化をお試し下さい。
設定画面が開いたら「基本設定」を開きます。
開いた基本設定画面のページに無線LAN親機の情報を入力する項目があるのですがSSID名は手動で入れません「アクセスポイント検索」ボタンをクリックして、無線中継させる無線LAN親機のSSIDを検索させて下さい。
SSID一覧が検出されるので、「無線中継する親機のSSID」の右側の「選択」にチェックを入れて「選択」ボタンをクリックして下さい。
中継する無線LAN親機の暗号キー「パスワード」を入力して「設定」ボタンをクリックします。
その後、ブラウザの画面に次の様に表示されます。
- 親機との無線設定が完了しました
- 再起動を行っています。再起動中は電源を切らないで下さい
- 再起動が完了しました。
これで作業完了です。後はパソコンのIPアドレスを自動取得に戻して中継器または子機として使う本機を所定の場所に移動させてご利用いただけます。
無線中継させる場合は親機とパソコンやスマートフォンとの中間距離においてください。本機は中継器=子機ですので、中継器として動いていてもLANポートに端末を繋ぐことでテレビやビデオレコーダーをインターネットに繋ぐ事も出来ます。
注意事項、もしも中継器として動かしてもWi-Fi通信が安定しない場合は無線LAN親機の倍速モードを無効化にしてください。無線LANが切れたり繋がったりするSSIDが表示されない対策 倍速モードと電波送信出力設定の変更
説明は以上です。
コメント
コメント失礼します。
WG1200HPをコンバーターと無線中継器として使う手順の説明
「無線LAN親機の近くで作業する」と言うところがすごい参考になりました。
エラーばかりで困っていたところこのサイトを見つけました。
NECの説明書よりもものすごくあなたのサイトの方が参考になります。
説明がお役に立てて光栄です、ご連絡ありがとうございます。
中継機として使った場合、IPを変える(ルーター機能付加)は可能でしょうか?
それとも親機からのブリッジで同じセグメントにしかできないのでしょうか?
詳しくは調べてないのですが、中継機にしたらWG1200HPの場合は設定IPアドレスを自己割当するはずです。
https://www.aterm.jp/function/wf1200hp/guide/quickweb_cnv.html
アクセスポイントモードの場合も同じで、ネットワーク機器全般ルーターモード以外は自己IP割当設定になっています。
親機(ゲートウェイ)と同じセグメントにするにはルーターとして利用するしか無いです。