2016年4月発売のAtermシリーズ「WG2200HP」のポート開放手順の説明です。WG2200HPの特徴は4×4 MIMOで802.11ac接続時最大1733Mbpsもの大容量Wi-Fiトラフィックを持つ高性能無線LAN親機で、スマートフォンで簡単にWi-Fi電波強度を管理できる「見えて安心ネット」サービスに対応します。また設定画面もスマートフォン対応レスポンシブデザインを採用するのでパソコンが無くても詳細設定を変更する事が可能です。
見えて安心ネットは例えば、Wi-Fiが届きにくいな?インターネットが遅いな?と思ったらスマートフォンからWG2200HPの管理画面へアクセスして各種クライアント側の無線強度を調べる事が出来る。何処まで電波がよく飛んで何処で電波が弱くなっているのかも調べる事ができるので、無線中継器を増設する等も判断しやすくなる。
無線LANのスペックは2.4GHz帯と5GHz帯デュアルバンド。Wi-Fi対応規格はIEEE802.11b/g/n/a/acです。5GHz帯の最大速度は802.11acモード接続時最大1733Mbps、2.4GHz帯の最大速度は802.11nモード接続時最大450Mbpsです。有線LANのスペックは1000BASE-T対応なので最大速度は1000Mbps。
補足事項、高速無線LAN親機ではるのだが、プレイステーション4(2.4GHzのみ対応、有線LANは1000Mbps上限)の速度が高速になる訳では無いので念の為。Wi-Fiインターネット速度も同様に有線WAN側の最大速度が1000Mbpsなので実質インターネット速度が1733Mbpsとなる訳では無い。
高性能無線LANを十二分に活かすことが出来るように無線親機はもちろん中継器とコンバーターとしても利用する事が可能な点です。例えば無線LAN環境だけで超高速無線LAN環境を整えたい場合本機を必要に応じて二台/三台と導入し簡単にワイド且つ高速無線LANを構築する事が出来ます。またUSB3.0(5Gbps)に対応したインターフェースを持つので超高速ファイルサーバーも簡単に導入出来ます。肥大化するマルチメディアデーターをさくさく取り扱い出来るのも非常に大きな特徴だと言えます。
その他の搭載サービス、無線中継器と無線LANコンバーターとして利用する事が出来ます。無線LAN親機(ルータモード)動作時は簡単DDNSサービスホームIPロケーションにUSB接続式ネットワークカメラとUSBファイルサーバーを使ったWEBサーバー機能を利用する事が可能です。USB規格はVer2.0、最大速度は480MbpsでUSBバスパワー対応でスマートフォンを充電する事も可能。
設定画面を表示する
以下のアドレスをInternetExplorer等のブラウザアドレス欄に以下の番号を入力されEnterキーを押します。
http://192.168.10.1又はhttp://aterm.me/
以下の様にログイン画面が表示されます
ユーザー名 admin
パスワード **** と何か最初から入っている場合はそのままOKボタンをクリックしてログイン試行下さい。もしも空欄である場合は任意に設定したパスワード又はadminでログイン試行下さい
注)ルータの設定画面が表示出来ないエラーの場合はこちらを参照下さい。
本機裏側のモード切り替えスイッチを一時的にRT位置に切り替えてみて下さい。(RT:ルータモードの意味です。)
設定の準備
まずポート開放するパソコンやその他クライアントのIPアドレスを固定してしまいます。以下の様にIPアドレスを固定した状態で説明させて頂きます。
IPアドレス:192.168.10.80
サブネットマスク:255.255.255.0
デフォルトゲートウェイ:192.168.10.1
優先DNS:192.168.10.1
代替DNS:8.8.8.8
設定完了しましたら、必ずパソコンを再起動してください。
もしも、上記の設定を行ってWEBページが見れなくなった場合、DNSアドレスをプロバイダ指定のDNSに書き換えてください。WEBサイトが見れない
ポート開放する方はそのまま下記をご覧下さい。無線関係の設定はこちら
ポート開放の手順説明
詳細設定を開き、ポートマッピングと言うメニューを開いて下さい。
次に追加ボタンをクリックします。
NATエントリ追加の項目が表示されるので必要な情報を入力します。入力項目の説明は以下の通りです。
- 優先度 1から50まで指定出来ます。通常1を指定して追加の設定は2/3/4/5と繰り上がり指定します。
- LAN側ホスト ポート開放したい端末IPアドレスを指定します。例、192.168.10.80
- プロトコル TCP又はUDPを指定。VPNのポート開放だとプロトコル番号指定するのでその他を選択します。
- ポート番号 anyのチェックを外します。単一ポートなら「80」-「空欄」と指定します。anyにチェックを入れたままだと1-65535全部指定となります。
- 入力できたら設定
WEBサーバポート開放設定例
設定例としましてネットワークカメラやNASがよく使うWEBサーバーポートTCP/80で説明します。ポートチェックを行う場合は、ANHTTPDならインストール不要でWEBサーバを動作させてポート開放出来ているかを確認できるので便利です。必要な番号と、プロトコルをそれぞれ変更して任意の設定を作成できます。
- 優先度 1
- LAN側ホスト 192.168.10.80
- プロトコル TCP
- ポート番号 anyのチェックを外し「80」-「空欄」
- 入力できたら設定
備考、設定を追加したら一覧には80と表示されずにwwwと言う機械語ニーモニックで設定が表示される場合があるのですが問題有りません。保存を選んで設定作業完了になります。
PPTPのVPN設定例
2つ追加する必要があります。
- 優先度 1
- LAN側ホスト 192.168.10.80
- プロトコル TCP
- ポート番号 「1723」-「空欄」
- 入力できたら設定
- 優先度 2
- LAN側ホスト 192.168.10.80
- プロトコル その他を選択しプロトコル番号「47」とします。
- ポート番号 変更しない。
- 入力できたら設定
後は、PPTPPサーバーを起動し1723のポートをチェックしてみてください。詳しくはVPNの設定を御覧ください。プロトコル番号47のポートチェックは必要ありません。
その他のポート開放設定例
minecraftのサーバ設定例。
- 優先度 1
- LAN側ホスト 192.168.10.80
- プロトコル TCP
- ポート番号 anyのチェックを外し「25565」-「空欄」
- 入力できたら設定
ご質問の多いUDPポートの設定です。MinecraftPE(19132/UDP)で説明します。
- 優先度 1
- LAN側ホスト 192.168.10.80
- プロトコル UDP
- ポート番号 anyのチェックを外し「19132」-「空欄」
- 入力できたら設定
設定を追加出来ましたら、UDPポートチェックツールを取得して手動ポート10800と入力し回線チェックして下さい。
説明は以上です。
その他の説明
スマートフォンでWG2200HPの接続設定やWi-Fi管理設定を行う場合は「Aterm スマートリモコン」無料アプリが必要です。
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