エレコムからまた一挙に3商品の新しい無線LANブロードバンドルータが2016年2月発売となります。今回の新製品の特徴は家電とスマホの連携が出来るサービス「Alljoyn」に対応しているとの事。今回取り上げる3製品の特長は全製品Alljoynサービスに対応する他、2.4GHz/5GHz帯デュアルバンド対応で全ての製品で高速無線LAN規格IEEE802.11ac(最高速度は3線品異なります)をサポートします。その他、無線ルータ意外に無線中継器やUSB3.0ポートを一つ装備するので簡易NAS(ファイルサーバー)やプリンター共有機能も実装します。その他、ストリームブースト機能を持ち(自動QoS)どのコンテンツの通信を優先するのか自動判別する機能を持ちます。細かい性能の違いは次の表にまとめていますので、これからこの製品を購入しようとされる方が参照してください。
3製品のスペック
私のお勧めは最上位機種は3万円以上もする高額商品です。元々ネットワーク機器に完璧な製品は無いので(意外とファームウェアにムラがあります)、私が買うとすれば一番安いWRC-1267GXBKです。加えてネットワーク機器は消耗品(熱劣化で何れ壊れます。用途によっては早ければ1年持たない場合もあります。)ですので価格が高いからと言ってずっと使える訳ではありません。
補足、Wi-Fi端末を狙って無線電波を送信する機能「ビームフォーミングZ」は上位2製品は対応していますがWRC-1267GXBKだけ対応していない。
WRC-2533GXBK | WRC-1900GXBK | WRC-1267GXBK | |
有線WAN/LAN最大速度 | 1000Mbps | ||
5GHz帯無線LAN最大速度(IEEE802.11ac規格) | 1733Mbps | 1333Mbps | 867Mbps |
2.4GHz帯無線LAN最大速度(IEEE802.11n倍速モード) | 800Mbps | 600Mbps | 400Mbps |
対応無線LAN規格 | IEEE802.11b/g/n/a/ac | ||
簡単無線LAN設定 | WPSプッシュスタート対応 | ||
対応無線周波数 | 2.4GHz/5GHz マルチバンド | ||
アンテナ数(内蔵) | 5GHz帯:送受信 4本 2.4GHz帯:送受信 4本 | 5GHz帯:送受信 3本 2.4GHz帯:送受信 3本 | 5GHz帯:送受信 2本 2.4GHz帯:送受信 2本 |
LANポートのクロスストレート切り替え機能 | Auto MDI/MDI-X (自動でストレートとクロス切り替え機能付き) | ||
対応インターネット | 全てのインターネット回線に導入可能(ISDN除く) フレッツの方はPPPoE接続設定が必要な場合あり CATV回線はCATVモデムの電源を20分切って電源を入れて機器情報更新を行って頂く必要があります。 | ||
動作モード | ブロードバンドルータ以外の使い方として、無線中継機と無線LANコンバータとして動作させる事が出来ます。 | ||
LAN以外のインターフェース | USB 3.0 x 2ポート | ||
搭載サーバー機能 | USBメディアサーバー、簡易NAS、プリンター共有機能 | ||
消費電力 | 16.7W | 10.5W | 9.4W |
設定画面を表示する
ルータの設定画面を表示するには、ブラウザのアドレス欄にhttp://192.168.2.1/と入力してEnterキーを押して下さい。 以下のログイン画面から次の情報を元にログイン下さい。ユーザー名とパスワードにそれぞれ「admin」と入力してログインすれば設定画面を表示する事が出来ます。
ルータの設定画面にログインできたら、以下と同じステータス画面が出ますのでまずルータモードで動作中とあればWAN側IPアドレスを確認してください。
WAN側IPアドレスの最初の数字が192~等から始まっている場合「例、192.168.1.2」は二重ルータです。ロジテックのルータと繋がっているモデムにルータ機能が内蔵されているので、本機をブリッジモード(アクセスポイントモードとも言う)に切り替えて上流のモデム兼用ルータにポート開放設定をして下さい。
補足、最初の数字が192以外で172や10もしくは100と言う数字から始まるIPアドレスの場合はポート開放出来ないプライベートIPアドレス契約となります。
本製品裏側にあるスイッチが動作モード切り替えスイッチです。RTはルータモード、APはブリッジモードまたはアクセスポイントモードです。 補足、AP側だとhttp://192.168.2.1/へはアクセス出来ないのでRT側にスイッチを切り替えて5分待ってパソコンを再起動させて見て下さい。
RT側にモードスイッチを切り替えてもログインページを表示できない等のエラーの場合、こちらのルータにログイン出来ないを参照下さい.。 問題なく設定画面が開いたら、ポート開放する方は以下を参照。無線LAN設定関連の方はこちら
準備 IPアドレスを固定する
ポート開放するパソコンや端末のIPアドレスを固定します。
IPアドレス固定値は次の通りです。
IPアドレス 192.168.2.20
サブネットマスク 255.255.255.0
デフォルトゲートウェイ 192.168.2.1
優先DNS 192.168.2.1
代替DNSは空欄のままでも構いません。
補足、任天堂関係の端末のIPアドレスを固定する場合、空欄には0を付けてください。以下サンプルです。
IPアドレス 192.168.002.020
ネットマスク 255.255.255.0
デフォルトゲートウェイ 192.168.002.001
プライマリDNS 008.008.008.008
セカンダリDNS 192.168.002.001
ポート開放を行う
設定画面が開いたら、左の設定メニューから「ファイアウォール設定」メニューを開き「ポートフォワーディング」を開きます。
以下の画面にポート開放設定を追加します。各種項目の説明は次の通りです。
- ポートフォワーディング機能は必ず有効にチェックを入れる
- ローカルIPアドレスはポート開放する端末のIPアドレス。例192.168.2.20
- タイプはプロトコルです。TCPかUDP。わからなければ両方を指定する。
- ポート範囲 ポート開放したいポート番号です。
- ポート範囲 単一ポートなら4番に指定した同じポート番号を入力
- コメントは任意
- 設定できたら追加
- 適用をクリック
- 必ず更新をクリックしてください。
補足、更新を選ぶとシステムが再起動します。その間インターネットに繋がらなくなるので更新してから2分程待ってからお試しください。
設定サンプル
基本的練習用設定でネットワークカメラ又はWEBサーバー用の80/TCPポートの設定例です。ポートチェックを行う場合は、ANHTTPDならインストール不要でWEBサーバを動作させてポート開放出来ているかを確認できるので便利です。
ローカルIPは固定案内したIPアドレス「192.168.2.20」
タイプは「TCP」を選択
2つのポート範囲は「80」「80」と指定出来ます
「追加」をクリックします。次の図を御覧ください。
下段リスト内に追加した設定が反映されるので間違いないことを確認してから「適用」
「更新」をクリックするとシステム再起動するので2分程待ってからポート開放できているか確認する。
Minecraftサーバの設定例です。
ローカルIPは固定案内したIPアドレス「192.168.2.20」
タイプは「TCP」を選択
2つのポート範囲は「25565」「25565」と指定出来ます
追加から適用、最後に更新して保存してください。
UDPポートの設定です。マインクラフトPEの19132番、プロトコル種別はUDPで説明します。
ローカルIPは固定案内したIPアドレス「192.168.2.20」
タイプは「UDP」を選択
2つのポート範囲は「19132」「19132」と指定出来ます
追加から適用、最後に更新して保存してください。
設定出来ましたら、UDPポートチェックツールを取得して手動ポート19132と入力し回線チェックして下さい。
説明は以上ですが、どうもうまく出来ない、設定手順がわからない場合は気軽にコメント欄までご質問下さい。
また、頻繁にオンライン接続が切れてしまう場合はHW-NATを向こうにしてみてください。そうすれば治ると思います。
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