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Aterm WX11000T12 Wi-Fi6eルーターの特徴
2022年9月発売されたAtermの超高性能Wi-Fi6eルーターは、次世代6GHz帯無線LANに対応且つ10Gbps(WAN・LANそれぞれ1ポート)の有線LANポートを備えた超高性能モデルです。
Wi-Fi規格としてはIEEE802.11b/g/n/a/ac/ax、2.4GHz・5GHz・6GHz(それぞれ全て4ストリーム対応)帯全て対応します。
6GHz帯はIEEE802.11ax規格による通信になりますが、2022年12月現在6GHz帯に対応するクライアント(端末)は存在しません、2023年秋頃発売(半導体不足なので前後するかも)となるiPhoneやAndroidが対応してくると思います。
その他の特徴としては「WX11000T12」メッシュ親機にもなるし、メッシュ中継機としても動作するので複数台用意して広いお家でもWi-Fi電波を隅々まで届けさせる事が簡単にできる他、「Atermホームネットワークリンク」と言うクラウドサービスに対応していて、スマホを使って外出先からWX11000T12に繋いでいるネットワーク設定が可能となる。
WX11000T12を導入するメリットは、10GbpsのWAN(LANも1つある)ポートに対応しているので、IEEE802.11axまたはacのフルスペックWi-Fi接続環境(NUROやau・eo光の10ギガコース)を整える事が可能です。
WX11000T12のWi-Fi接続は簡単?
非常に簡単です、特にスマートフォンなら付属のWi-Fi設定用QRコードシートがあるのでそれをカメラで読み取りさせるだけで繋がります。
任天堂スイッチやPS5は以下のWX11000T12本体記載のWi-Fiパスワードで設定できるので然程難しくはありません。
暗号キーの右側に記載の英数字混在のものがWi-Fiパスワードです。
スペック表
Aterm WX11000Tの主な性能 | ||
WAN・LANポート最大速度 | WAN・LAN 10Gbpsそれぞれ1ポート / その他LAN・1000Mbpsx3ポート | |
6GHz帯無線LAN最大速度(IEEE802.11ax規格) | 4804Mbps | |
5GHz帯無線LAN最大速度(IEEE802.11ax規格) | 4804Mbps | |
2.4GHz帯無線LAN最大速度(IEEE802.11ax) | 1147Mbps | |
対応無線LAN規格 | Wi-Fi6e規格 IEEE802.11b/g/n/a/ac/ax | |
MU-MIMO | 対応(最大同時転送Stationは4台までで、2つのGrouping機能をサポート) | |
メッシュWi-Fi | 対応 | |
簡単無線LAN設定 | WPSプッシュスタート対応 | |
対応無線周波数 | 2.4GHz/5GHz/6GHz | |
アンテナ数(内蔵) | 6GHz:送信4 × 受信4 5GHz:送信4 × 受信4 2.4GHz:送信4 × 受信4 |
|
LANポートのクロスストレート切り替え機能 | Auto MDI/MDI-X (自動でストレートとクロス切り替え機能付き) | |
対応インターネット | フレッツ等のPPPoEやCATV(30分CATVモデムの電源を切る必要がある)/IPv6接続確認済一覧表 | |
動作モード | ルーターモード・コンバーター(親・子)・メッシュWi-Fi | |
LAN以外のインターフェース | 無し | |
搭載サーバー機能 | 無し | |
QoS 帯域制御機能 | 非対応 | |
消費電力 | 最大38W | |
最大同時接続台数 | 36台 |
設定画面を表示する
スマートフォンで設定する方は
QRコードで開いて下さい。
パソコンで設定する方は以下のアドレスをInternetExplorer等のブラウザアドレス欄に以下の番号を入力されEnterキーを押します。
http://192.168.10.1又はhttp://aterm.me/
以下の様にログイン画面が表示されます
・ユーザー名 admin
・パスワードは本体設定シールのWeb PW右側のものを入力してください。
Atermログイン画面です。
注)ルータの設定画面が表示出来ないエラーの場合はこちらを参照下さい。
または本体背面にあるモード切り替えスイッチを一時的にRT位置に切り替えてみて下さい。
(スイッチの意味 RTはルータモード / BRはブリッジモードルーター機能を無効化 / MAはメッシュモード
設定の準備
ルーターに設定する前でも後でも良いので以下のようにポート開放する端末のIPアドレスを固定してください。
補足、かっこ内の値はネットワークカメラや家電のIPアドレスを固定する時に必要な場合の値。
IPアドレス:192.168.10.80 (192.168.010.080)
サブネットマスク:255.255.255.0 (255.255.255.000)
デフォルトゲートウェイ:192.168.10.1 (192.168.010.001)
優先DNS:8.8.8.8 (008.008.008.008)
代替DNS:192.168.10.1 (192.168.010.001)
設定完了しましたら、ポート開放する端末(ハードウェア、例プレイステーション5)を再起動してください。
もしも、上記の設定を行ってWEBページが見れなくなった場合、DNSアドレスをプロバイダ指定のDNSに書き換えてください。WEBサイトが見れない
ポート開放の手順説明
詳細設定を開き、ポートマッピングと言うメニューを開いて下さい。
ポートマッピングの右上の追加ボタンを開きます。
NATエントリ追加の項目が表示されるので必要な情報を入力します。
NATエントリ入力項目の説明
- 優先度 1から50まで指定出来ます。通常1を指定して追加の設定は2→3→4→5と繰り上がり指定します。
- LAN側ホスト ポート開放したい端末IPアドレスを指定します。例、192.168.10.80
- プロトコル TCP又はUDPを指定。VPNのポート開放だとプロトコル番号指定するのでその他を選択します。
- ポート番号 anyのチェックを外します。単一ポートなら「80」-「空欄」と指定しますし、範囲なら「1」-「65535」と指定する事が出来ます。
- 入力できたら設定
補足、anyにチェックを入れたままだとDMZ設定となり仮想グローバルIPアドレス接続が可能になります。
注意事項、NEC系ルーターはニーモニック(機械語)が登録されています。例えば80を登録するとhttpに置き換わったり、21を指定するとftpに置き換わりますが問題ありません。
最後に左上の保存を選んで作業完了になります。
注、設定画面が異なる場合は「通常のポート開放ができない設定画面の場合」をご覧ください。
WEBサーバポート開放設定例
設定例としましてNASやネットワークカメラがよく使うTCP/80で説明します。
ポートチェックを行う場合は、ANHTTPDならインストール不要でWEBサーバを動作させてポート開放出来ているかを確認できます。
- 優先度 1
- LAN側ホスト 192.168.10.80
- プロトコル TCP
- ポート番号 anyのチェックを外し「80」-「空欄」
- 入力できたら設定
その他のポート開放設定例
minecraftのサーバ設定例。
- 優先度 1
- LAN側ホスト 192.168.10.80
- プロトコル TCP
- ポート番号 anyのチェックを外し「25565」-「空欄」
- 入力できたら設定
ご質問の多いUDPポートの設定です。マインクラフト統合版で使う「19132/UDP」で説明します。
- 優先度 1
- LAN側ホスト 192.168.10.80
- プロトコル UDP
- ポート番号 anyのチェックを外し「19132」-「空欄」
- 入力できたら設定
設定を追加出来ましたら、UDPポートチェックツールを取得して手動ポート19132と入力し回線チェックして下さい。
通常のポート開放ができない設定画面の場合
写真の様に利用可能ポートと言う表が表示されている場合はv6プラス接続です(注意、DS-Liteはポート開放できませんが固定IP契約をするとポート開放できるようになるのでプロバイダへお問い合わせください。)。
通常のポート開放はできないので利用可能なポート番号をポート開放したい端末にポート変換する必要があります。
v6プラスのポート開放は次の項目に設定します。
設定例としましては、防犯カメラやDVRに外部接続する時に使う80/TCPを用いて説明致します。
利用可能ポートを仮に「8080」とします。この説明をご覧の方は8080を他の利用可能なポートに置き換えて下さい。
- 優先度 1
- LAN側ホスト 192.168.10.80
- プロトコル TCP
- 変換対象ポート番号 8080
- 宛先ポート番号 80
- 必ず設定をタップまたはクリックして保存
ポート変換設定を利用した外部アクセスする時の注意点
防犯カメラへの通常外部アクセス「http://事務所カメラ.com」の様にDDNSアドレスを指定するのですが
27001を80番にポート変換設定しているので「http://事務所カメラ.com:8080」と言う具合にポート番号を末尾に付加しないとアクセスできないので念の為。
説明は以上です、何かわからないことがあれば気軽にコメント欄へご質問頂ければお調べいたします。
WX11000T12をメッシュWi-Fiとして使うには
WX11000T12を複数台用意してメッシュWi-Fiとして構築するには次の様に設定します。
電源をきった状態でまず本体背面にある動作モード切替スイッチを「MA」に切り替えます。
WX11000T12をメッシュWi-Fiに使う機器どうし近い場所でそれぞれ電源を入れます(動作モード切り替えスイッチは親ルーター(親ルーターはRT位置です)を除きMA位置であることを確認)。
電源を入れたらメッシュ中継機・または子機のWPSプッシュスタートスイッチを長押してPowerランプが緑点滅を始めたら離します。
次にメッシュ親機(ルーターと繋がっているもの)のWPSプッシュスタートスイッチを長押してPowerランプが緑点滅を始めたら離します。
しばらくしてメッシュ親機のPowerランプが点灯したら設定成功です。メッシュ中継機または子機を任意の場所に持っていって電源を入れてください。
メッシュは互いが中継しあう事でものすごいトラフィック容量を提供できるので、可能ならそれぞれのメッシュ中継機と親機が相互接続できる位置にレイアウト頂くのが望ましい。
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