光回線を導入されて、ポート開放を行っても通信速度が遅いと言う問い合わせを多く頂きます。こちらのサイトは通信速度を改善するサイトでは無いのですが、XPのServisePack2とVISTAに付いては改善例がありましたのでここに改善案内を掲載させて頂きます。
Windows 7の無効設定手順はこちらです
速度が遅い原因の説明
NTTの光回線では現在IPv6と言うIPアドレスを使って、契約先のパソコンをインターネットに通信させています。通常一般的なIPv4環境(既存のADSL回線接続)ではIPv6との互換性が無いので通信することは出来ません。これを可能にするのがv6アドレスにv4アドレス情報を埋め込むカプセル化と言う方法で互換性の無いアドレス間の通信を行うことを可能にしています。カプセル化自身には特に問題はないのですが、Windowsはこの作業をソフトウェア側で処理(カプセル化対応のルータでの処理であれば速度への影響は限定的)するので通信速度へ大きく影響を及ぼす事になるわけです。
特にWindowsXP(ServicePack2)やVISTAにはMicrosoft TCP/IP version 6と言うインターネット通信プロトコルが有効となっていますので、これを無効にし一般的なIPv4アドレスとの通信最適化する事で速度が改善する場合があります。
何故IPv6プロトコルが存在すると速度が低下するのか
ルータが持つv6アドレス情報をそのままWindowsへ転送しソフトウェア側でv4情報を取り出す際にシステムラグが発生するからです。ルータ側ですでにv6にカプセル化されたv4情報は取り出されているので、Windowsにv6情報は不要。
但し、フレッツスクウェア等v6アプリの利用があればMicrosoft TCP/IP version 6を無効にすると接続出来なくなるので以下の作業は中止下さい
WindowsXPでの解除方法
コントロールパネルのネットワーク接続画面を開きます
有線LANのインターネットの方はローカルエリア接続
無線LANの方はワイヤレスネットワーク接続
何れか該当するアイコンを右クリックしてプロパティを選択下さい。
注:広帯域接続設定からネットへ接続される場合は、広帯域接続設定から設定下さい
表示された接続のプロパティ画面の「この接続は次の項目を使用します」の欄中ほどをごらん頂くと以下のMicrosoft
TCP/IP version 6にあるチェックマークをクリックして空欄にしてください。アンインストールでも構わないのですが、将来的にフレッツv6アプリを利用したい場合はアンインストールしない方がベストです。チェックが外れましたらOKボタンで閉じて頂いて設定完了です。Windowsを再起動し速度が改善しているかを確認して見て下さいね
VISTAでの解除方法
まずコントロールパネルを開き、ネットワークとインターネット項目にありますネットワークの状態とタスクの表示またはファイルの共有設定を選択して開きます。
開いた画面の右側「状態の表示」を選択します。
VISTAローカルエリア接続の状態画面が表示されるので「プロパティ」を選択します。
VISTAローカルエリア接続のプロパティ画面が表示されるので、インターネットプロトコルバージョン6(TCP/IPv6)のチェックを外してOKを選択して全て画面を閉じれば作業完了です。VISTAを再起動し速度改善無いかお試し下さい。
説明は以上です。
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